追悼のざわめき

中野武蔵野ホールが今日を最後に閉館、という情報を得て仕事もそこそこに行ってきた。整理券とっておいてくれたY氏に感謝。この映画館は、とても中野的でうさんくさくて好きだった。特に通ったわけでもないけれど、この映画館があるということが、中野の街を形作るひとつの要素になっていた。路地を入ったわかりにくい立地も中野だよなあ、と思わせた。いつ行っても空いていて、それが高校時代に通った映画館(映画館貸切を体験したほどのナイス空き具合だった)を連想させて。
で、この映画なんですが。何でこの映画をラストにもってきたんだろう、というわだかまりを確実に残す。二時間半見通してぐったり。とにかく濃い。普通の人が出てこない。誰も幸せにならない。映画とはフリークスを見るもんだ、と高橋世織が言ってたけれどほんとフリークス100%。今、こんな映画は規制がかかって作れないだろうと思うぐらい。見終わった後、達成感すら感じた。エログロ。もう何て書いていいのか。最後までやってくれたな、中野武蔵野ホール、という感じか。
さらに気が抜けたことに、お客さんが入りきらずにさらにもう一回最終上映を開催することに。何だそりゃ。もう一回見る気力は残ってなかったので帰ってきたけれど、なんだかなあ。まあ、これもまたこの映画館らしいのかもしれないな。