「リアリズムの宿」山下敦弘監督

つげ特集(ほか「ねじ式」「ゲンセンカン主人」「無能の人」)の中でぴかいちだった。山下監督は、微妙にダメな男を撮るのがうますぎる。くるりが音楽担当というのを差し引いても、あわあわした空気感がよく出ていた。つげ義春ならではのわびしさ、というのを引いて、今の時代のダメさを加えたような出来。次回作「くりいむレモン」が楽しみすぎる。