「恋の門」松尾スズキ

羽生生純の原作も好きで、松尾スズキ第一回監督作品ということで、結構期待していたのだけれど・・・うーむな出来栄え。原作のもつこってりとしたテンションの高さ、やっぱり実写でやるのは無理なのか。演劇ならば、もうちょっと生々しく処理できそうだけど、映画のトーンの中ではちょっとツライ。深夜のB級ドラマにありがちな安っぽい演出は、銀幕ではうそくさく見えすぎるようで。とはいえ、主役の松田龍平が最近やたらいい男なのでじゅうぶん楽しめた。いいなあ、セクシーなまなざし。ぼさぼさの黒髪。きゅんきゅん。脇役もかなり豪勢なのは、松尾スズキの人徳か。庵野安野モヨコ夫妻が出てたり、キヨシローが出てたり、サンボマスターの山口さんが出てたり。エンドロールを見ていたら、コミケのシーンに漫画家がかなり出てたようだけれど、ぜんぜん気づかなかった。ビデオ化したら、脇役有名人さがしがしたい!