『負け犬の遠吠え』酒井順子

今更ながらに読んだこの本。負け犬予備軍としての恐怖がつのってきたから、というわけでもなくて、単に企画書のネタとして手にとったわけですが。ううむ。予想以上に私は負け犬体質だぞ。
そもそも、なぜ負け犬になってしまうのだろうか?という点についての酒井氏の分析がちくっときた。いわく負け犬が負け犬たる所以は、堅実であることよりも冒険を選んでしまうから。たとえば、同じ日に2つのお誘いをうけたとする。ひとりは会話がうまいわけでもないが、誠実な同年代の男。もう一方は、知識豊富かつキャリアもある年上の既婚男性。さて、どっちを選ぶ?
私ならどう考えても後者なわけですよ。おじさん好きなわけですよ。知識豊富な人大好きなわけですよ。まあ既婚てのは気になるけどな。しかしながら、ここで堅実に同年代男を選ぶのが勝ち犬への第一歩なのだとか。あえて危険は冒さず、きちんきちんと場をこなす。その積み重ねが結婚へと至る道だというわけ。商社とマスコミに内定をもらったら、迷わず商社を選ぶのが勝ち犬。冒険をすることで、人生は一時的に楽しくなるかもしれないけど、長い目で見たらどうなの?ってことらしい。
私、ため息。確かになあ、だから私はダメ男にばっかりひっかかるんだよなあ。つまりはダメな方を常に選択してきたわけか!!!と目からうろこ。かといって、この性分を直すつもりもさらさらない。おもしろい方へ、という気分はもう体に染み付いてしまって、いまさらどうこうなるもんでもないしね。ということで、改めて「負け犬予備軍」宣言しとこうかな・・・。