酔っ払い女の来訪

深夜にタクシーで家に帰って、ばたんと寝ていたら、なにやら玄関の方から「どんどんどんどん」とドアをたたく音がする。はじめは、夢うつつで聞いていた音で、空耳かなあと思いながら寝返りを打ったり。しかし、やっぱり「どんどんどんどん」と音は続く。なかなか鳴り止まない。一体何だ?と玄関の覗き穴を見てみると、女性がうつむいて立っている。あれ、大家さん?と思ってドアを開けたら
「たかくんは!?」
と泣きそうな顔をした若い女が立っていた。びっくり。誰だよあんた。たかくんて誰だよ。
「あなたここに住んでるの?たかくんは?」
寝起き、さらにびっくりしていた私は一瞬唖然。つーか、こんな寝起き頭で出てきたらどう考えても私は住人だろう。まずいのに出ちゃったな、と思いつつ、たかくんて誰ですか?と聞いてみる。
「私の元彼なんだけど・・・たかくんが、ここに住んでたの。ほんとにたかくんいないの?」
説明になってないよ!と心の中で突っ込みながら、いやいや、今は私の家ですから、と説く。
「そっか、じゃあ、今日一晩泊めて?」
じゃあって!じゃあになってない!それは無理っすよ、と脱力しながら拒否。
「何でダメなの?」
だって私あなたのこと知らないし、たかくんじゃないし。ということで、強引にドアを閉めて布団に戻る私。まだ「たかくーん」どんどんどんどん、と叫びながらドアをたたく女。時計を確かめると、朝7時半!寝てから3時間しか経ってないじゃん・・・orz
このまま帰らなかったら警察だな、と思いながらうとうとしてると諦めたのか、女は帰っていった模様。酒くさかったし、雨に濡れてたみたいだし、大丈夫なんだろうか、彼女。でもいい迷惑。でもいいネタ。
それにしても、たかくん、彼女は慎重に選べよ!と思った。