「詩人のノート」田村隆一

詩人のノート (講談社文芸文庫)
鎌倉に住んでいた田村さんの、詩エッセイ。鎌倉の街だとか、その前に住んでいた山の中の家だとか、自分の磁場に関する話が多くて、私好み。保坂和志のテンポに似てる。アイロニックなおちゃめさはどこか内田百輭。ともあれ、とても言葉がきれいで、ふあーとなる。がたごと走る日比谷線の中で、心はいざ鎌倉。