「シェイディー・グローブ」青山真治

うん、良い映画でした。これはARATAに萌えるための映画だとは思うけど(見事な魚喃オトコっぷり!猫背、うざったい前髪、ぼそぼそしたしゃべり口、テキトーな格好)。ナレーションを多用する青山さんらしい組み立て方も成功してる。ぼーっと日曜の昼間に見て、ああ、俺ダメだなと思うには最適だった。だるさが癖になりそう。
そして、選曲が良かった。エンディングロールに流れるピチカートファイブが懐かしかった。99年の映画で、あの頃私は一番音楽を聴いていたんじゃないかと思う。ARATAがドライブ中に口ずさむ曲もすごく良いのだけれど、誰の曲なのかはわからず。ちょっとはっぴいえんど風味でダサくて味がある。
感情をさらけ出した女って怖いけど、強い。私には逆立ちしてもできない投げ出し方をしていて、なんだか少し、羨ましくもあった。