「おたく:人格=空間=都市 ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展〓日本館 出展フィギュア付きカタログ」

サイン会に並んでいる時にふと目について、買ってしまった。ヴェネチア・ビエンナーレで日本館が「おたく」をテーマにしている、という話題は前に聞いて知ってはいたけれど、結構狂っていて楽しい。「おたく」考としてもそれなりにまとまった、いい本。でもはめこみCGの出来が荒い!とそんなトコロをチェックしてしまう私は職業病一歩手前か。無駄についてる萌えキャラフィギュアが良い味出してるけれど、これどうしよう…。
しかしながら、「週刊わたしのおにいちゃん」を発行し、きちんと読者がついているとう事実をこの本を読みながら改めて衝撃的だなあと感じた。「わたおに」は、もう隠さなくてもいいんだよ、という開放でもありつつ、もう戻れないぞ、という危うい踏み絵でもあるのではないか。そこを踏み越えていく人たちが増えているというのは、いいんだか悪いんだか。まあ、なんというか、オモシロイ世界になったなあと思います。