「OZ」100s 

物議をかもした「100s」以来、久しぶりのアルバム。「ERA」はそれこそ擦り切れるぐらい聞いたわけですが、「100s」は一週間ほど聞いてお蔵入りとなった苦い過去が。まあ、2000年前後の私は完全に中村狂でしたから。
今回の「OZ」は、買ってから1週間は経とうとしているけれど、まだヘビロテで聴ける。でも昔みたいに泣いたり踊ったりしたりはできないかもなあ。それは私が磨り減ってしまったのか、音楽が変わったのか、説明はできない事柄なのだろうけど。
バンドサウンドへと進んだ中村君については、いまだにきちんと言語化できないもやもやが胸の中にある。それは「100s」を聴いてちょっと裏切られたようなショックを受けたからで(煮詰まり感という最強の武器を捨てて、彼だけ能天気に愉しんでいるように思えたから)、今回はバンドはバンドなりに煮つまらなくてはならない、みたいな意思を感じる。私が熱狂した中村君は過去の人になってしまったけれど、100s100sとして受け入れられそうな予感もする。そんなアルバムです。