今週読んでる本

江利子と絶対

江利子と絶対

生きてるだけで、愛

生きてるだけで、愛

「生きてるだけで、愛」、これ好き。「五千分の一でもいいから、わかってよ!」という主人公女子の感覚がすごくよくわかる。恋人にしても、友達にしても、きっとわかり合えてるようでわかりあえてないんだろうな、という諦めはたまに訪れるのだけれど、あ!今!今通じたよね?って瞬間は時たまあって、その瞬間だけで一緒にいてよかったとぐっと思う感じとか。でも、本当は全部わかってほしいし全部わかりたいんだよな、とふっと思う感じとか。こういう風に詰め寄れたら気持ちいいんだろうなーと想いながら読む。素っ頓狂な女子の恋愛話に見えて、みんながこっそり持ってる感情をぐいっとえぐられる。
図書準備室

図書準備室

引きこもりの男が、なぜ自分は引きこもっていたのかをとにかく言い訳する話なのだけれど、作者の田中さんが本当に30過ぎまでバイトすらせずに引きこもってずっと小説を書いていたというのを知ってびっくり。