クラムボン@日比谷野音

五時半の開演にあわせて、四時半ごろに中央線に乗ったら中野あたりでもう鬼のように雨がざざーと降ってきて、もうこれはどうしようもないとメールで愚痴ってみたら「それは雨ではなく鬼なんだよ」とか返ってきて、ああそうか鬼かもなー鬼とクラムボン。とか考えながら霞ヶ関に着いて温子ボンと合流したら、鬼は子鬼ぐらいになっていて、かっぱを装着して長い列に並んでいるとねんどとしろうくんにぱったり会ったりしながら子鬼の中で開演を待つ。野音でライブを見るたびに、きせきのように晴れていたから、今回もきっとあがるあがるとたかをくくっていたら、途中やんだものの後半笑っちゃうぐらいにどしゃっと降ってきて、でもざあざあ降りの中でも「サラウンド」とか「バイタルサイン」とかわんわんやられた後半はもう、ゆらゆら、飛び跳ねるしかなくて。どんどんメガネがくもって笑っちゃうぐらいぼんやりしたステージにむかって、わあーって思った。「ナイトクルージング」とかね、このままくらげみたいに東京の空にみんな飛んでいっちゃうのではないかというぐらいの気持ちよさ。そう、全員がかっぱに包まれたままゆらゆら、ゆれてる会場はちょっと海の底のようで、そこにふわふわっとシャボン玉が飛んで、ほんと、水の底みたいにきれいだった。


ふわーといい気持ちのまま四谷に移動して、文化系女子トークをひとしきり。「エビちゃん服はよく燃えそう」という名言。俳句と短歌の差はぶっちゃけ度。森見と真城目のちがいは恋愛要素。遠慮しないで文化系トークできるってたのしいなーと思いながらむしゃむしゃムール貝