「すべてはネーミング」岩永嘉弘 光文社新書

先輩ディレクターから「これ、読んでおいて」とぽんと渡された一冊。一気読み。ここんとこ、マンションの細部のネーミングをやってたんだけど手探りで、ほとんど思いつきでぽんぽん案を放り投げていたわけですよ。そもそも私はネーミングやらキャッチ作る能力低いし。言葉を積み重ねてニュアンスだとか雰囲気を作ったり、取り合わせの妙でみせるのが自分の持ち味だと思ってる。しかし、仕事となったら「苦手だからできません」なんて言えるわけでもなく、頭をこねこね、もんだりこねたりでひねり出してた。この本はネーミングの基礎理論をさくっとさらっと書いていて、とても参考になった。どのように基礎となる言葉を抽出するか、それをどう組み合わせていくか、どう絞っていくか。あー思いつきだけじゃなくてちゃんと理論があるのね、と納得したのでした。さすがコピーライター、なやわらかく読みやすい文体で、ほんとさらりと読めてしまった。これでネーミングはどんと来い!…かどうかはわからないけど、ノウハウを知っているというのは心強い。やっぱりちゃんと広告理論の勉強しなくちゃなあ、と改めて思ったのでした。ホント、勉強不足だ私。日々これ勉強、しばらくはこれ標語で。