「大人は判ってくれない」フランソワ・トリュフォー

anarchycafe2004-05-21

「せっかちトリュフォー」とその昔、T氏は嬉しそうに私にトリュフォーの魅力を語ったものでした。くるくる画面が映りかわって、一時もじっとしていない。とにかくたくさんのシーンを映画につめこんで、観客を楽しませようとしてるから好きなんだと。「アメリカの夜」は映画撮ったことあるヤツは絶対好きになる!と主張してたけど、確かに私もあの映画にはやられた。阿部和重のデビュー作「アメリカの夜」もこれ意識してんだろうか。してんだろうな。とまあ、一時期そんな流れで私もトリュフォーを集中的に見たけれど、見そびれていたのがコレ。いやあ、やっぱり「せっかちトリュフォー」。流れが速いはやい。説明的なセリフを語らせるよりも、キャラをとにかく動かす。子供が主人公なだけに、とてもちまちまして可愛らしいスピーディさ。画面から目を離させないように工夫した、というよりも、監督自身がいろいろ詰め込みたいことがあって、で、自分が飽きないスピードにのっけていったらこうなった、という感じがする。どこか人間くさいんだなあ。とても魅力的な人間くささ。そう、魅力的といえば、やはりパリジャンたちの着こなしはステキすぎ。私もパリジェンヌになる!と決心したくなった。そんなわけで、今日はポンパドールでまとめ髪、細身ジーンズにヒール、ぴったりしたズッカの白ニット、という自分内パリジェンヌな気こなしです。小粋にベージュのくったりジャケットも羽織ります。誰も突っ込んでくれないけどな。