「人生の夏休み」

「人生の夏休み」という言葉、陳腐だけれど私はとても好きだ。おそらく20代の終わりから30はじめぐらいに設けるであろう、何にもしないまっさらな時間。仕事をぽかんと休んで、たっぷりの時間を自分のためだけに使う。そこで何か変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。その時間をとるために、今私はあくせく働いてるといってもいいぐらい。お楽しみがあるというのはいいことだ。まわりの素敵オトナたちはたいてい、こういうぽかんとした日々を乗り越えてきていて、うまいこと人生楽しんでる(苦しんでもいるけれど)。今日、デザイナOさんから「来年、俺たぶん会社やめるわ」と宣言されて、なんとなくまた「人生の夏休み」が楽しみになった。力のある人がやめていくのは悲しいけれど、旅に出るよというOさんの夏休みはきっとどうしようもなく楽しいものになるだろうなあ。