好きなものばかりなくなってしまう

http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070927
こちらのエントリーで、「クンパルシータ」が閉店してしまったのを知った。ああ、またひとつ、好きな場所がなくなったんだな、と思って悲しくなった。たった一回しか行ってないのに、可笑しいといえばおかしい話なのだけれど。
その喫茶店は、ピンク色したごちゃごちゃした風俗看板がたてこんでいる街の中にぽつんと、奇跡みたいにあった。店の中に入れば、時間の流れが、明らかに違っていた。ゆーったりと、すごく丁寧にしゃべるマダムが、ひとりで切り盛りしているお店。飲み物は何時出てくるかわからないけれど(たいてい、1時間はかかる、という事前情報を仕入れていれば)、ものすごく贅沢な時間の使い方ができるお店だったと思う。どこかで、「クンパルシータ」で手持ち無沙汰にならなければ、そのカップルはずっと仲良くやっていけると思う。という文章を見たけれど、ほんとうにそんな感じ。大切な人と、大切な時間を送れるだろう、すてきなお店だった。
中野の「クラシック」もなくなってしまったし、京都の「みゅーず」もなくなってしまった。カフェにいたっては、あんまり入れ替わりが激しいので、いつからかいちいち数えていられないぐらい。どうして、私のすきなものばかりなくなってしまうんだろう、なんて被害妄想。
だから、今大切なお店には、きちんと通おう。大切な人ときちんと会おう。もうこれ以上、とりこぼさないように。