『ラウンダバウト』渡辺ペコ

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 2 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 2 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 3 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 3 (クイーンズコミックス)

あつこぼんにお勧めされてまんまとはまってしまった、『ラウンダバウト』。実は渡辺ペコの『東京膜』にはそこまでハマれなかったんだけど(東京&間取りまんが、っていう初期設定はものすごくツボど真ん中で、その設定だけで自分の妄想が加速しすぎたのが敗因だと思う)、こっちは良かった。中学生女子の視点から、ふつうなんだけれど(本人たちにとっては)ものすごく波乱万丈なあの時代特有の気持ちの起伏が丁寧に描かれている。


私は中学高校とほんとうに学校が苦手で、楽しもうとがんばったんだけど、きちんと馴染むことができなかった。いや、傍目にはたぶん馴染んでいたんだろうけど(高校の時答辞読まされたぐらいだ)、誰にも本やマンガや音楽の話が通じなくて、早く東京に出てやる…!!って考えてるばっかりだった。そんだけ心ここにあらずだったのにも関わらず、やっぱり『ラウンダバウト』を読んでると、あったあったこういうことー!って思っちゃうエピソードが頻出だった。お姉ちゃんが、たまたま行ったプロレスに瞬時に熱中しちゃうエピソードが好きなんだけど、あの時代のぱっと心をつかまれたらどこまでもずるずる熱中しちゃってそれ一色になっちゃう!っていう圧力の高い気持ちのもちようとかを思い出した。わーなつかしい。ミッチーにはまって、出るTV全部録画して繰り返し見てにやにやしてたのとか思い出したよ!ポエムとイラストを日記帳に書き綴ってたのも思い出したよ!年末にみんなが実家にやって来た時に、元自分の部屋に立ち入らせなくてよかった…とか思ったのでした。