「来来来来来」劇団、本谷有希子@本多劇場
週末は今月のお芝居を見に行ってきた。本谷有希子の本はほぼ全部読んでいたけれど、舞台を見に行くのははじめて。客入れのアナウンスのときに「こんばんは、本谷有希子です」って自らしゃべってたのでちょっとうれしくなる。本谷さん、作るものからは想像できないかわいらしい声。
で、お芝居は、濃かった…。人間のこう、いやあなところ、ふだんなら隠しておきたいところをぐいぐいっと押し付けてくるような。そういう意味では、ポツドールにも似ているのだけれど、本谷さんがつくる舞台は、もっとなんかこう、生々しいんだよなあ。ポツドールはセックスを正面から描くけれど、冷えてるというか客観的なところがある気がする。本谷さんは別にセックスをそのまま見せたりしないけど、舅と本気でやりたがる嫁、とか設定がもう生々しくて恐ろしい。その恐ろしいところが良いのだろう。うなされそうな、まとわりつくような、怪談みたいなお話。
そして、帰り道に話し合ったのは「とにかく りょう の顔の小ささは すごい!」というほぼその一点であったという。すごいよ、あの顔は。びっくりした。