「色即ぜねれいしょん」田口トモロヲ監督

色即ぜねれいしょん [DVD]

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前作「アイデン&ティティ」がすばらしい童貞青春映画(しかも高円寺が舞台!)で、みうらじゅんの原作もすごく好きで期待して見たのだけれど…うーん。峯田と、黒猫チェルシーの男の子は素敵でした。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」三浦大輔監督

温子ボンに誘ってもらって、監督の三浦さんと主演の峯田のトークイベント付き試写会にいってきた!ありがとう!去年見た演劇の中でダントツにポツドールの「愛の渦」が好きだったのもあって、ウキドキな感じで鑑賞。


なんかね、ああ、もう、男子ずるい!


というのが、素直な感想。私も男子やってみたかった!と思うことうけあいの映画。私は童貞文化への憧れが強いほうだとは思うのだけれど、一度ぐらいぐちゃぐちゃに女の子に惚れて、決闘とかしてみたかったんだよおおお!と改めて思った。いや、ちょっと違う。実際したいかしたくないかは別にして、そういうの、私も自分の話としてなんかこう、分かりあいたいんだよな、と思ったんだ。
というのに、見終わって高円寺で飲みながら話してて気付いた。温子ボンは峯田好きで童貞青春モノ好きなんだけど、実際童貞が好きなのか?と聞いたところ、「うーん、私の中の中2男子が騒ぐ感じなんだよ」ってかえされて、なるほどー!!と。
以前に、非モテ系文化系男子の方々と飲みながら、非モテ話を聞いてて感じた羨ましさと軽い疎外感って、そういうことだったんだーと腑に落ちた。私も非モテ話したいけど、女子の非モテ話をしたいわけじゃなくて、私の中の中2男子が話したがってたんだなと。だから、女子目線で非モテってどう?とか聞かれて、何か違うと思ってたわけだ。理由は分かったけれど、だからってそういう場合どうしたら納得できるのかはわかんないんだけど。なんとなくすっとしたという話。


あ、映画自体はよかった。ポツドールで感じた生っぽいいじわるさはちょっと薄めなので、きっと心に中2男子を飼ってるボーイズ&ガールズなら楽しめるはず!ヒロインもむちっとしててかわゆいよ!

『第四の手』ジョン・アーヴィング

第四の手〈下〉 (新潮文庫)

第四の手〈下〉 (新潮文庫)

ものすごくドタバタで強引なラブストーリー。ストーリーとしてはおもしろかったけれど、主人公はどうして恋に落ちたのか、どうしてヒロインはそんな結論を出したのか、よくわからなかったなー。


そうそう、舞台として日本・京都が出てくるのだけれど、そこはおもしろかった。日本中の女子が参拝に来る日にぶつかった、みたいな書き方をしていて、なるほど京都を知らない人からするとそう見えるよなーと。京都の女子を引き寄せる力ははんぱない。久しぶりに行きたいなー京都。

オザケンがライブだと…!?

土日に会社の会議のために箱根に行き、朝5時まで朝まで生討論で温泉にもろくに入らず眠らずに帰ってきて、よろよろしながら新年会に行って美味しいごはんとお酒を飲んでもう限界ってなって、帰って寝て起きたらがっつり風邪をひいてた。月曜は昼で早退、火曜は午後から出社でなんとかやりすごしてる中、オザケンライブの情報が! ほんとうに、熱にうかされて夢見たのかと思ったよ。マジか。とりあえずチケット争奪戦には参加する! 28歳女子、いまだにカラオケでオザケンを歌うとほろりとするよ。あのころの刷り込みはマジで力強い。滅びぬオリーブ少女魂。

「珈琲時間」豊田徹也

珈琲時間 (アフタヌーンKC)

珈琲時間 (アフタヌーンKC)

本屋さんで、「珈琲時間」という素敵な題名にぱっと吸い寄せられるみたいにして、買ってしまった。で、作者の豊田さんはずいぶん昔に読んだ「アンダーカレント」の作者だったことに気付いて、嬉しくなる。好きな作家の新作が、自分の好みにしっくりはまるときって、だよね、だよね、と本に話しかけたくなるような感じ。


短編映画みたいにそれぞれじんわり余韻が残る短いお話の連作形式。全てのお話で珈琲が登場する。カフェでおしゃれに飲む珈琲というよりは、自分ちとか、近所の喫茶店で飲む気取らない珈琲の話が多いのもまたいい。週末は、久しぶりに豆を買ってきて、ちゃんと珈琲をいれようかな、と思う。

「ミルク」ガス・ヴァン・サント監督

ミルク [DVD]
ゲイで初めて公職の政治家になったハーヴェイ・ミルクにまつわる映画。これを見るまで、全然ミルクさん(名前が本名らしくなくてかわいい)のことは知らなかったのだけど、よかった。デモシーンのドラマチックさにもドキドキした一方、何でもない恋人とのシーンがすごく仲よさそうで、親密で、ぐっときた。なんてまっすぐに人を大切にするんだろう、この人は。ガス監督(という略し方で合ってるんだろうか。これまた名前っぽくなくてかわいい)の映画は、何てことない生活のワンシーンがすごく美しくていいんだよなあ。

先週買った本

アメリカン・スクール (新潮文庫)

アメリカン・スクール (新潮文庫)

「馬」という短編は、何回読んでも恐ろしくてエロくて好きだ。解説が保坂和志
第四の手〈上〉 (新潮文庫)

第四の手〈上〉 (新潮文庫)

ずばり東京―開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)

ずばり東京―開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)