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「アンダーカレント」

アンダーカレント アフタヌーンKCDX作者: 豊田徹也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/22メディア: コミック購入: 26人 クリック: 413回この商品を含むブログ (211件) を見るたんたんとした間と、どこか冷たい目をした登場人物たちから目が離せなくなる…

「ソラニン2」浅野いにお

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/05/02メディア: コミック購入: 19人 クリック: 80回この商品を含むブログ (440件) を見る終わっちゃったのがもったいない。もっと読んでいたかった。でも、…

『インザプール』奥田英朗

イン・ザ・プール作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 76回この商品を含むブログ (430件) を見る今更ながらに読む、ささっと読む。ストーリーテリングの妙!というか、変だけど憎めない人をよく…

『2002年のスロウ・ボート』古川日出男

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))作者: 古川日出男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/01/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (110件) を見るあいかわらずのフルカワ節が気持ちいい。保坂和志がのほほんお散…

『下山事件―最後の証言』柴田哲孝

下山事件―最後の証言作者: 柴田哲孝出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/07/01メディア: 単行本 クリック: 49回この商品を含むブログ (65件) を見るおもしろかった!というと語弊がある気もするけれど、久しぶりにドキドキしながら読んだ。 ルポルタージュ…

「愛がなくても喰ってゆけます。」よしながふみ

愛がなくても喰ってゆけます。作者: よしながふみ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 164回この商品を含むブログ (499件) を見る美味しい!おいしい!もう読むだけでよだれだらりの奇書!食べ…

『博士の愛した数式』小川洋子

博士の愛した数式 (新潮文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/26メディア: 文庫購入: 44人 クリック: 1,371回この商品を含むブログ (1054件) を見る高校時代、私は文系なのにかなり数学が好きだった。というのも、数字はすぱっと割り…

「やさぐれぱんだ」山賊

やさぐれぱんだ作者: 山賊出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (94件) を見るゆるネットマンガのまとめ本。作者とぱんださんの対話がゆるーい。でも、動物園でパンダを…

『砂の城』一条ゆかり

ど真ん中の少女漫画。出生の秘密やら、悲恋やら、策略やら、10ページごとに幸福から失望へと突き落とされるヒロイン&ヒーロー。お正月のボケた頭に心地いい少女漫画フルコース!

『草の花』福永武彦

サナトリウムもの。何百年もたっているわけでもないのに、当時の人たちはにわかに信じがたいぐらい、友情やら恋愛に対して真摯であったのだなあ。その真摯さを面倒くさい、と感じてしまう自分の感覚は現代的なのか、それとも堕落しているのか。

『ソラニン1』浅野いにお

ふあー!と思う。電車の中で読んでいたので、あるいは、ふあー!とつぶやいてしまっていたかもしれない。同時に、これは時代の気分なのか、と妙に納得したりもした。 社会人2年目の女の子。同棲中のフリーターの男の子。何でもない日々は、女の子が会社をぱ…

『東京飄然』町田康

大学時代、私は散歩サークルに入っていた。「何のサークル入ってるの?」「散歩サークル」なんだか哲学的なようなやりとりの後には、苦笑があったり、ものめずらしそうな視線があったりした。たぶん、サークルとして散歩する、という現象がよく理解されなか…

「ぎおんごぎたいごじしょ」

ずっと買おう買おうと思っていたけれど、何だか踏み切れなかった一冊。私は擬音語も擬態語も大好きだけれど、コピーを書くときにはすこし自粛している。先輩コピーライターに「擬音語擬態語つかいすぎ」と、新人当初に言われたのがきっかけ。でも、ふあん、…

「詩人のノート」田村隆一

鎌倉に住んでいた田村さんの、詩エッセイ。鎌倉の街だとか、その前に住んでいた山の中の家だとか、自分の磁場に関する話が多くて、私好み。保坂和志のテンポに似てる。アイロニックなおちゃめさはどこか内田百輭。ともあれ、とても言葉がきれいで、ふあーと…

「もう、家に帰ろう」藤代冥砂・田辺あゆみ

何回か書店で立ち読み。すごくいい。愛にあふれた夫婦の写真。カメラマンの藤代さんは写真にうつってはいないけれど、二人の空気があって成り立ってる世界。 「結婚するまでは、一緒にいられることが幸せだった。今は、ずっと一緒に生きていけることがうれし…

「光の都市 闇の都市」栗本慎一郎

私が生まれた年(1981年)に書かれた東京エッセイ本。今の東京分布図とあんまり差のない都市像に驚く。東京の生まれ変わりは、大局的なものではなくて、実は瑣末なところで起きているのかもしれない。

「最終兵器彼女」高橋しん

長年泣けると聞いてきたコミックス。こっちもずるい。ずるすぎる。泣かせすぎ。 かわいくおっちょこちょいなヒロインと、クールだけど彼女にはやさしいヒーロー。平凡な高校生カップルだったはずの2人に訪れるのは、ヒロインが「最終兵器」になってしまう、…

「ユリイカ」特集:文化系女子カタログ

表題にひかれて思わず購入。アカデミック女子からジャニヲタまで網羅した文化系女子による文化系女子紹介。おもしろそう!と思ったわりに、まー確かに当たってるんだけど…この物足りなさはナニ?と思ったら、書き手が女子ばっかりだからのよう。他者の視点な…

「女帝」倉科遼 和気一作

女帝 16 (芳文社コミックス)作者: 倉科遼,和気一作出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2000/07メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見る同じ原作者による、これまたお水もの。おもしろい!しかし長い!眞鍋かをりお勧め本だったので、思わず読み出…

「嬢王」倉科遼 紅林直

嬢王 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 紅林直,倉科遼出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/03/18メディア: コミック クリック: 78回この商品を含むブログ (37件) を見るドラマがどうなるか、軽く期待。期待の対象はもっぱら蒼井そらの脱ぎっぷりです。

「きょうの猫村さん」ほしよりこ

ネコムライスが食べたい! 家政婦は見た!の猫バージョン。なんともほんわかした絵にほんわかしたセリフまわしに、ほんわかしたおばちゃん猫・猫村さんのほんわか3重層。ほんわか楽しい。あっはっは、じゃなくて、うふふ、な笑いが欲しいときの一冊。あー続…

「のだめカンタービレ 13巻」二ノ宮知子

クラシックっていいな、と毎回思わせてくれる「のだめ」。でも、だんだん普通の恋愛ストーリーになってきてしまってるな。それが悪いわけでもないけれど(じゅうぶんおもしろい)、キモのところが薄まっている気がして、もったいない気分がした。メガネバー…

「LOVE」古川日出男

六本木ABCにて、サイン本を発見。ついつい買ってしまう。古川氏の文章は流れが速くて読んでいてトリップ感があって、ぎゅうんと読み終わってしまう。だから、まだもったいなくて読んでない。連休中のお楽しみ、だな。

「別冊文藝 総特集 田中小実昌」

大好きなコミさんの特集号。こんなふうに、たん、たん、と生きていけたら良いな、と思う。娘さんが、わたしと同じ名前だった。なんだかちょっと嬉しくなった。週末はコミさんを見習って日がなバスにゆられてみようかしらん。 コミさんに並んで、最近大好きな…

「うちにはムーちゃんがいる」照丘真弓

「ダーリンは外国人」「監督不行届」的な、新婚さんのろけマンガのひとつ。でも、先の2つと違うのは、ダーリンが外国人でもなくオタクでもなく、ごくごく普通の人だということ。普通の人の普通の新婚生活がたんたんと進んでいくのを読むのが、たんたんと楽…

「ドラゴン桜」三田紀房

マンガ喫茶で一気読み。ほんとに東大に入れそうな気になって帰ってきた。結構仕事上でも役立ちそうなネタてんこもりの「使える」マンガという感じ。

「ハチミツとクローバー(8)」羽海野チカ

3回ぐらい泣きそうになる。これ読んでると、友達に恋愛相談されてる時みたいに胸がおどったり、きゅうんと切なくなったりする。幸せな恋愛より、実は苦しい恋愛の方が楽しいもんだったりするよな。なんて。

「世界の終わりの魔法使い」西島大介

前々から気になっていた一冊を、会社の人から借りて読む。かわいらしさと毒(というか虚無感、といった方がこの作品には合ってるかな)って、実はとても相性がいいもんなんだな、と「チャーリーとチョコレート工場に引き続いて思う。現代に宮沢賢治が生きて…

『株式会社日広エージェンシー企画課長中島裕之』中島らも

私は、らもさんと誕生日が一緒だ。職業も、一応一緒だ。というわけで何となく親近感…はもってるわけでもないけれど。でも、大好きな作家のひとりである。そのらもさんが、制作を手がけていた時代の企画書やらコンテやらをまとめた一冊。非常におもしろい。キ…

『死の棘』島尾敏雄

死の棘 (新潮文庫)作者: 島尾敏雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/01/27メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 82回この商品を含むブログ (128件) を見る5ページに一回ほどの割合で、涙が出そうになる。帰りの電車の中で読み始めて、蒸し暑い東京を走り抜…